#01 地方都市DXの未来:街の「AIコンシェルジュ」をみんなで育てる


セッション1:地方都市DXの未来:街の「AIコンシェルジュ」をみんなで育てる
2025年11月23日(日) 11時00分〜12時30分
AI技術の進化によって、都市のあり方はこれから大きく変わっていくといわれています。行政サービスの相談や観光案内、地域情報へのアクセスなど、私たちの身近な体験がどのようにアップデートされるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
デジタルツールは決して専門家だけのものではなく、誰もが日常的に活用できる時代に入りつつあります。
松本では現在、「松本ファン創出」プロジェクトが進められています。まちの文脈を理解して案内する「AIコンシェルジュ」の実装を通じて、観光地図やイベント情報の自動生成、市民の声を反映した改善サイクルなど、新しいコミュニケーションの形が生まれています。
こうした取り組みは、来訪者と地域との距離を縮め、まちへの共感や愛着を育む可能性を持っています。「AIがまちの未来を支える」と聞くと少し遠く感じるかもしれませんが、実はすでに動き始めているのです。
本セッションでは、AIをどのように都市DXへ活かせるのか、そして私たちはその成長にどう関わることができるのかを、このプロジェクトのコアメンバーの方々を登壇者としてお招きして迫っていきます。
数年後、私たちの暮らす都市はどのように変わっているのでしょうか。少し先の未来を一緒に想像しながら、地方都市DXの新しい可能性を探っていきましょう。
【登壇者】
- 渋谷透(株式会社日立システムズ、デジタル松本市民(松本ファン)による城下町活性化プロジェクト代表、ばーちゃるまつもと推進プロジェクト代表)
- 滝沢翔吾(株式会社OMOMO 代表取締役)
- 原伶磨(Code for Matsumoto発起人、クロースアップマジシャン、株式会社digglue ソフトウェアエンジニア)
【ファシリテーター】
- 山本達也(ALPSCITY Lab 代表)

渋谷透(しぶや・とおる)
株式会社日立システムズ、デジタル松本市民(松本ファン)による城下町活性化プロジェクト代表、ばーちゃるまつもと推進プロジェクト代表
1963年に秋田県に生まれ、大学から60歳定年まで東京・横浜でサラリーマン人生(株式会社日立システムズ)を過ごし、定年間際になり地方創生に目覚め今年5月に松本市に移住するというユニーク?な経歴を持つ。
2024年8月に「ばーちゃるまつもと推進プロジェクト」、2025年6月に「デジタルまつもと市民(松本ファン)による城下町活性化プロジェクト」立上げ。
「松本発イノベーションを松本市民の手で!」のビジョンを掲げ、人生最後の冒険を松本で愉しんでいる62歳。

滝沢翔吾(たきざわ・しょうご)
株式会社OMOMO 代表取締役
1991年、長野市生まれ。信州大学経済学部卒。卒業後も大学との関わりを持ち続け、2020年の新型コロナウイルス感染拡大を機に、信州大学生向け情報サイト「シンダイガイド」(現・ココロミー)を立ち上げる。以来、県内の学生に向けた情報発信や、学生とつながりたい企業・自治体・教育機関などの広報支援を手がける。
2024年、「学生と地域社会の“面白い”をもっと。」をミッションに掲げ、株式会社OMOMOを設立。現在は、学生と共にメディア運営、地域企業への取材、学内施設や交流スペースの運営など、多方面で活動している。

原伶磨(はら・れいま)
Code for Matsumoto発起人、クロースアップマジシャン、株式会社digglue ソフトウェアエンジニア
松本市出身。金沢大学人間社会学域経済学類卒。大学時代、能登半島の民間まちづくり会社にて、住み込みで働いたことをきっかけに「自治」と「対話」に関心を持つ。
個人事業主としてブロックチェーン領域のメディア運営・リサーチ・教育活動を展開。その後、ブロックチェーンエンジニアとして転職し、PoC支援や商用サービス開発を行う。
現在は会社員として働く傍ら「Code for Matsumoto」の立ち上げを行い、生成AIハッカソンなどを主催している。

山本達也(やまもと・たつや)
ALPSCITY Lab 代表。清泉女子大学学長/教授。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。
専攻は、公共政策論、民主主義論、情報社会論など。技術と社会変動に関する政治と政策の研究に関心がある。
20世紀的な大都市の時代から、21世紀的な自然環境と都市文化とのバランスの取れた中小都市の時代がやってくると考え、2012年から家族で生活の拠点を松本市に移す。
ALPSCITY Labを立ち上げ<Digital meets Local>な研究実践を信州まつもとエリアを中心に行う。信州まつもとエリアのデジタル地域通貨AC payコミュニティ・マネージャー。
松本市基本構想2030市民会議(座長)、松本シンカ推進会議(座長)、松本市中心市街地再設計検討会議(座長代理)、品川区環境活動推進会議(座長)、しながわSDGs推進共創プラットフォーム(座長)など。